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レースカット製法の工程はどうなっている?


レースカット製法とは?

カラコンなどのコンタクトレンズの製法のことを言います。

コンタクトレンズの製法には、このレースカット製法とキャスティングモールド製法の二つに大きくは分けられます。

ここで、レースカット製法の主な工程についてみていきましょう。

まず、レンズの原材料を固めていく工程です。

キャスティングモールド製法では、原材料をレンズの形をした小さな鋳型に流し入れて成形していきましたが、レースカット製法では最初の段階でかなり違います。

最初に、レンズの原材料を細長い円柱に成形します。

この円柱は、直径がコンタクトレンズの大きさ程度なので、とても細い棒のようになっています。

レースカット製法の工程

次に、細長い円柱に成形されたものを、ボタンのような形になるように切断していきます。

こうして、小さなボタンのようなものがいくつも出来上がっていくことになります。

次に、これらをひとつひとつ切削していく作業に入ります。

まずはベースカーブ面の切削です。

機械に取り付けられたボタン形状のものを、別の機械が削っていきます。

ベースカーブ面の切削が出来上がったら、次に、凸面の切削です。

同じく機械に取り付けられたレンズを、別の機械が切削していきます。

最後に凸面を研磨していく作業に入ります。

こうして、凸面がなめらかに仕上がったところで、コンタクトレンズの完成となります。

レースカット製法の特長

キャスティングモールド製法はソフトコンタクトレンズを製造するときに用いられますが、レースカット製法は主にハードコンタクトレンズに用いられます。

より高い精度が求められる場合には、このレースカット製法とキャストモールド製法が組み合わされることもあります。

カラコンを選ぶときに、どちらの製法がよいかということよりも、まず、ソフトコンタクトレンズにするかハードコンタクトレンズにするかの違いになります。