間違いやすい使用期限と使用期間
使用期限とは保存が可能な期間のこと
カラコンには、「使用期限」と「使用期間」というものがあらかじめ決められています。
それをチェックするには、カラコンのパッケージを見てみましょう。
ラベルに記載されているのは、バーコード、度数、DIA(ダイアメーター)、BC(ベースカーブ)というものに加え、「EXP」といわれる数字があります。
この「EXP」とは、レンズの使用期限、つまり保存期限のことをいいます。
これは、悪までも「未開封」の状態で、適切な環境下で保管したときに、いつまで安全に使える状態で使えるかという期限です。
跡えば、「EXP:2020.09.01」と書かれていれば、未使用の状態で保存できるのは2020年の9月1日までということです。
もし、窓辺などの気温が上がりやすいところや直射日光が当たるようなところに保存しておいた場合には、記載の期限が来ていなくても劣化している可能性があります。
メーカーによっては、期限の記載のしかたに違いがあります。
年号や月までは記載されていても、日にちまでは記載されていないメーカーもあります。
月までしか記載されていない場合には、その月が終わるまでが保存期間となりますので、EXPに記載の月末までに使用するようにしましょう。
使用期間とは何?
「使用期限」は、適切な環境で手元に持っておける保存期限であることがわかりましたが、「使用期間」とは何なのでしょうか。
カラコンにはすべて、「EXP(使用期限)」とは別に、「使用期間」というものも設定されています。
これは、「開封したあと使える期間」のことをいいます。
例えば、ワンデータイプのカラコンであれば「1日」が「使用期間」となります。
そのほか、1ウィークカラコンであれば「1週間」、1マンスカラコンであれば「1カ月」が「使用期間」です。
つまり、瞳に装着して使える期間のことが「使用期間」です。
使用期限が切れていたらどうすればいい?
もし、手元にあるカラコンが、表示のEXPの期限よりも過ぎていた場合には、いさぎよく捨てることが大事です。
もったいないからといって、期限切れのカラコンを装着したことで思わぬ目のトラブルになっては、取り返しのつかないことになる可能性もあるからです。
このほか、車の中や窓辺など気温が上がりやすい場所・直射日光が当たる場所に置いてしまい、保存状態が悪かった場合にも、廃棄することをおすすめします。
また、一度開封し、使用していて、「使用期間」が過ぎた場合も廃棄しましょう。
例えば、1ウィークカラコンを使っていて1週間をすぎてしまった場合です。
「1日くらい大丈夫かな」と使い続けていると、雑菌が増殖していて角膜炎などを発症する可能性も高くなります。
使用上の注意や、使用期限、使用期間は必ず守り、いつでも快適にカラコンを楽しめるようにしたいものです。